ゴボウの種

2009/08/14


昨年の春、「趣味の菜園」に蒔いたゴボウはなぜかひと株しか育ちませんでしたが、晩秋に葉が枯れたのをそのままにしておきましたら、今春に再び芽を出して育ち始め、あれよ、あれよという間に人の背丈よりも高く茎が伸び、アザミにそっくりの花が咲いた、という記事を09/7/2付け拙稿「アザミにあらず」に書きました。

その後、大風で茎の上半分が折れたものの枝分かれした茎には花が無数に咲き、そのうちのいくつかが茶色になりまして。

今日は久しぶりに陽射しの強い乾燥したさわやかな初秋の訪れを思わせるような一日になり、湿度の下がった折に、と種を採取してみることにしまして。

ゴボウの花がらはトゲだらけで、トゲの先端はカギ状に曲がり、衣服や皮膚などにくっつきやすいので、採るのは簡単ですが、採ったものをどこかに置こうとすると手から離れずに少々狼狽するものだったりしまして。

画像、左上が花の咲きガラでトゲの先から先までの直径は約4センチ、右上は咲きガラから種を取り出したあと。右下のタネは、咲きガラから出てきたタネ、長さはそれぞれ7,8ミリ。

一年半ほど前の春に、ゴボウの種として、こんな形の比較的もろい扁平の黒っぽい種を蒔いたことを思い出しましたわ。

一つの花がらからこれだけの数の種が採れるのですから、株全体では一体いくつの種ができていることやら。「趣味の菜園」のゴボウの株を引き抜いてしまうつもりですが、引き抜いた株をきちんと処理しないと、タネがばら撒かれて大変なことになりそうですわねぇ。ところ構わず発芽すれば、香りりのいい葉ゴボウとして食べきれる量ではなさそうですから。

話、変わって。

blogの更新がやっと再開できまして、今日は、8/6-9の4日分と、この記事8/14分を。筆者の他のblog、「毛の長いしろいねこ」や「トリたちの日記」は、追って記事を公開していきます。あしからず。

「くーろ…」の分の、8/6-9の記事へのリンクを作っておきますわ、お読みになりたい方はどうぞ。


今年初めて蒔き、試しに育ててみているオカボ(陸稲24号)は、雨が多い今年、日照不足・高温不足と言われながらも背丈はほどに育っておりまして。

雨がちで、なかなか手入れがままならない今年の「趣味の菜園」ですが、8/5にはスベリヒユなどを除草し、8/8には追肥として堆肥を撒いておきまして。

出穂期に日照りだと、極端に収量が減るといわれるので今年はどんな晩夏になるか、と案じておりましたけれど、今のところ雨は「もう要らない」といいたくなるほど降るので、潅水の必要は多分なさそうですわ。

そして、その待望の穂が、まだ外には出てきてはおりませぬが茎の中に確かに形成され、茎が心持ち肥大してきまして。

1 2

画像1のピンクの楕円で囲んだ部分が、茎の中で稲穂が形成されて心持ち肥大しているところ。

画像2の矢印が、穂が形成されている茎。

田んぼのイネに比べると分けつが少ないと感じますが、それでも葉の先まで緑色をしていること、枯れる兆しが今のところないこと、根は思いのほかしっかりと張っているように見えることなどから、一応の育ちは確保できているのかしら、などと。

オカボ、本当に雑草に負けそうですわ、広い面積に作るとすれば、手っ取り早くはウネに黒マルチでもしたら、と思いますが、あとで膨大な畑のゴミになりそうで、そこが、何とも。


7/21に塩漬けしたラッキョウ…我が家の「趣味の菜園」産の今年のラッキョウは、泥を洗い落としたり根や茎を切り落としたりした後の正味の重量が約1kgありました…が、二週間ほど経った昨日容器から取り出して一晩水に浸して塩出しをしておきまして。

明けた今朝、ラッキョウを水の中から取り出してザルに上げ、ラッキョウの表面の水が乾くまで置いておきまして。

甘酢を作り…塩漬けしておいた水カップ1と1/2ほど、酢カップ2ほどをホウロウびきの鍋に入れ、砂糖を煮溶かし、沸騰したところで火を止めて唐辛子を加え、冷めるまで蓋をして置いておきまして。

(一応)塩漬けに使ったビンを洗って干しておいたものに、表面が乾いたラッキョウを入れ、甘酢を注いで蓋をして終わり。

10日ほど経つと漬けあがり、食べられるようになる、と。

ラッキョウをなぜかカレーの付け合わせとしていただく我が家、10日後の8/14はカレーを作り、まだ残っている昨年漬けて琥珀色になっているラッキョウと今年漬けあがったばかりのまだ白い(にちがいない)ラッキョウの味比べをしようかしら、などと。

話、変わって。

出張から帰宅した8/2に蒔いた白菜とブロッコリの種は、二日経ち、発芽を始めまして。ただ、昨日蒔いたばかりのキャベツは白菜やブロッコリに比べて若干発芽温度が低目かもしれませぬ、うまく芽が出ますかどうか。


朝一番にゴミ出し兼散歩に出かけ、30分ほど歩いて帰宅し、「趣味の菜園」に回ってニワトリたちの緑餌…ヒトと同じくニワトリは体内でビタミンCを作ることができないので雑草や抜き菜などを刻んで餌として与える、鶏たちのサラダですわね…を集めながら、こんな花が咲いているのを見つけまして、持っていたデジカメでさっそく撮影しまして。

あいにくの曇空に、色が少し暗くなってしまったかもしれませぬが、まずは実物の雰囲気が出ましたかしら。

アサガオそっくりの、直径が4センチほどのこの花は、周囲の葉をご覧いただければお分かりのとおり、サツマイモの花ですわ。

サツマイモは、朝顔や昼顔、夕顔、そして空心菜(エンツァイ)と同じくヒルガオ科だというのが頷けますわね、よく似た形の花が咲くわけですわ。

しかしながら、つぼみのつき方は朝顔とは少々趣きがちがっているかも。

長く伸びるツルの節につく葉の付け根から花茎を延ばし、つぼみはこんな風に放射状についておりまして。

ウネ全体…「菜園」の二種類のサツマイモのうち、こちらは先に植えた芋の中身が紫色の方ですが…を見ると、このような花茎が他にもいくつかありまして。

この先イモを太らせるためには種ができるまで放置するわけには行きますまいが、葉の影にこんな花を咲かせてくれて、試しに一つぐらいは種ができるかどうか残してみようかしら、などと。


七夕の今日、当地の夜空はあいにくの曇り空で、一年に一度きりしか会えなくなってしまった織姫と彦星のご夫婦の再会を地上から眺めることはできないようですが。

この季節、雨が多いので水遣りをしなくても済む一方で、雨が降ると土が固まったり、雨脚が強いと流されてしまうかもしれない種蒔き、特に発芽まで日数がかかり、光がないと芽が出ない性質(向光性種子)を持ち、軽く、種の外側に毛やヒダがあって浮力が大きいために水に浮くニンジン等の種蒔きはなかなかむずかしいことが多いかもしれませぬ。

そこで、筆者が愛用しているのは新聞紙ですわ。

新聞紙を一枚種蒔きした上にかぶせて四方を土で押えておくと:

新聞紙の内側は、寒暖の差が外気より緩和され、強い雨に当たらず、光を通し、風を防ぎ、乾燥を防ぎ、発芽に必要な日数の間、一週間か十日ぐらいならば新聞紙は何とか持ちこたえる強度を持っている

…ことを期待できるわけですわね。

 

画像は、7/3にニンジンを蒔いた上にかぶせ、5日ほど経った新聞紙。画像の左側には、雨に当たったり陽射しに乾いたりしてできた亀裂が。

気温の高い時期なので、播種後 5日も経てば発根しているかも、とこの新聞紙を取り除けてみましたら、予想通りニンジンは発根していまして。

今夜一雨来るかもしれませぬが、根さえ出れば多分追って双葉も出ることでしょう、と今日から新聞紙なしで過ごさせることにしまして。夕方までに雨が降らなければ、軽く水遣りをしておこうかしら、日中は曇りがちながら 31度Cまで気温が上がりましたので。

夕方に、小麦の跡地に育ちつつあるカボチャが雑草に埋もれてしまいそうなので、小麦の刈り株を抜きながら除草しまして。抜いた草と小麦の刈り株は、ともに先日収穫したジャガイモの空きウネにのせておきまして。

近々鶏小屋を掃除する際に、幾分か乾燥したこれらの抜き草などを材料に堆肥を積みましょう、と。

ダイコンの種

2009/07/06


「趣味の菜園」の大根…昨秋-今春にかけて大いに活躍してくれた…愛知産の「方領大根(ほうりょうだいこん、愛知県海部郡甚目寺(あまぐんじもくじ)町に方領という地名あり)」の種を採るつもりでふた株だけ残しておいたのですが、さすがに7月に入り、サヤが茶色くなってきましたので地上に少し出ていた根をクワで掻き切ってサヤばかりになった茎を雨の当たらないところに持ってきまして。

大根の根は半分以上すでに黒く変色していまして。あとはサヤが乾燥したものから順に種を取り出せば良さそうですわ。

一枚目の画像は、ほぼふた株の大根の種の入ったサヤ付きの茎。

方領大根は固定種なので、種を採って蒔けば去年と同じ方領大根ができるはずですわ。それにしても、膨大な種が採れるものですわね。

二枚目の画像は、上からサヤ一つ、サヤを半分に割ったところ、下には種を取り出したあとのサヤと、(方領)大根の種。この品種は、一つのサヤに 5粒の種が入っているのが標準的なようですわ。

話変わって。

当地、そろそろ地場産のモモやプラムが店頭に並び始めた模様で、そういえば、我が家が引っ越してくる前にひとり生えで生えたと思しきモモの木が敷地内に一本あるのですが、どんなによく育っても大きさはせいぜい6センチどまりの小さな実が、今年は数多く枝に残っていまして。

その実が、そろそろ熟してきたかな、と見ていましたら、自然落下があり、試食してみまして。実は小さいもののしっかりとした香りがあり、食味はなかなかいいいつもながらのモモに育っているようですわ。

モモを食べた後の種が自然に発芽して育ったのかもしれないこの木は、元の実とは似ても似付かぬ小さな実しかつけない…梅、サクランボ、プラム、アンズ、モモ、プルーン、リンゴ、梨等々の、園芸用語では「マルス類」と呼ばれる果物はたいていどれも実をつけるためには同じ果物の別系統の品種の花粉がつく必要があり、サクランボの佐藤錦の木には例えばナポレオンの花粉をつけて受粉させ、佐藤錦の木には佐藤錦の実がなるものの実の中の種は佐藤錦とナポレオンの雑種になるわけですわね…のかもしれませぬが、この木一本だけ、敷地内にあるモモ畑とは全然ちがう場所にあり、農薬が全くかからないので…風に乗って漂ってくるものを除いて…無農薬のモモとはいえるわけですわ、貴重品かも。

雨の合間に

2009/06/22


毎日、仕事や家事の合間をぬって少しずつ「趣味の菜園」の作業をしておりますが、さすがに梅雨時は雨がちで思ったように捗りませぬ。

昨日、朝には本降りだった雨が昼頃には一応止み、この合間に、と先日やりかけたまま、雨が本降りになってきたので途中までしか終えていなかったイチゴのウネの除草の続きをしまして。

曇り空ながら、一応天気は持ちそうなので、とブルーベリー…我が家の三株は三品種ともハイブッシュ系なので一本でも実がなる系統ながら、去年枝が根元近くで折れた一株は、株は生き延びて少しずつ育っては来ているものの花は今年はなし、真ん中の株は勢いのいいシュートがひとの背丈ほどに伸び、花はたくさん咲いたものの実があまり入っていないようですし、もう一本はまだ木が小さいので今年も花はまだでして。

株元に、いつの間にか林になりそうな勢いで青ジソがいく株も芽を出して育ち始め、土をブルーベリーが好むとされる酸性になるようにしているせいか、イヌタデの芽生えで埋め尽くされそうな気配が。気になっていたこれらをクワや手で除草しまして、「菜園」のこの辺りまでは、普段なかなか手が回りかねるところで、木の勢いが草に負ける前にできてよかったかも。

夏至の昨日、一年でいちばん長い日の、ゆっくりやってくる夕方を利用して「菜園」に育っている作物に、追肥として残り少なくなった堆肥を撒きまして。このところほとんど毎日のように梅雨の雨が降る当地、すぐに効いてくることでしょう、と。

今日今後はごく僅かずつ昼の時間が短くなるわけですわね、家業は早朝からの仕事の日で、いつもよりは少々早起きをしまして。

発根の始まっている白ゴマは、順調に根が伸びているようでもうすぐ双葉が開きそうですわ。

朝は降っていなかった雨、午前中のうちに小雨が降り始めましたが、昼頃の雨の合い間に、カモミールの花を摘み取り カシス(クロスグリ)とフサスグリ(赤い実)を摘みまして、まだ熟していないものが少し。

足の不自由なメンドリ一羽をつれて「菜園」へ、ついていないと何が起こるか…上空からはカラスが、どこかの野良猫にさえ、自力で動けない彼女には脅威になるかも…わかりませぬので、ウネのあちらこちらに移動させて様子を見ながらコカブをすべて引き抜き、なるべく早いうちに猫・鶏たち共々いただきましょう、と。

「菜園」産のキャベツをひとつ、三月初めに種を蒔いて以来の初物ですわ。

瑞々しいキャベツの下の方にはナメクジの姿が。 一つ気がついたことですが、スーパーで求めたキャベツの芯に近いあたり、下の方が時々ヌルヌルしていることがあり、何だろう、と思うともなく不思議に思っておりましたが、あれは多分ナメクジが這った跡らしいということですわ、キャベツの外側の葉のヌルヌルした部分に気がついたらよく洗うなり、あるいは大事を取るならばそういう葉は生で食べない方が無難かも、などと。

昼頃から雨が降り始めましたが明日は陽射しが出て暑くなるとの予報が出ていまして、できればライ麦を刈り取ってしまいたいところですが、外出の予定が入っていますので…。


今日は夏至、一年でいちばん日中の長い日ですわね、当地はあいにくの雨ですが、昨夜は「キャンドル・ナイト」に参加されたご家庭も多いかも。「百万人のキャンドルナイト」の時間帯、よる8:00-10:00に明かりを消すわけにはいきませんでしたが。

梅雨に入り、雨がちの天気が続き、気温も上がって作物も鉢物も今までとは見ちがえるように育ち始めたのはいいのですが。

同時に、「趣味の菜園」に限らず地面のいたるところでは雑草の芽もまた育ちの早いことですわね。

春先から生い茂ってきたハコベ、カラスノエンドウ、ヤエムグラ、スイバやギシギシの仲間、イネ科のカリヤスの仲間等々が実をつけて枯れ始める中、当地、東京標準よりも少し寒いこの辺りでは、ツユクサ、メヒシバ等が育ち始めていまして。

画像一枚目は、ツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属、学名: Commelina communis L.)、向かって左から葉が一枚、二枚、それ以上に育ちつつある三つの株を集めてみましたが、これらは今後、高温と雨が続くとあっという間にひざぐらいの草丈になり、茎を縦横に伸ばし、いたるところから根を出してあたり一面に広がり放題になってしまいますわね。

このくらいの小さなうちに見つけ次第引き抜きますが、一方で夏から秋にかけての青いかわいらしい花は忘れがたいものかも、全て引き抜いてしまわないで、繁茂しても差し支えないところのものは残しておこう…毎年差し支えないところまでは除草の手が回らないのに…などと。

画像二枚目は、メヒシバ(イネ科メヒシバ属、学名: Digitaria ciliaris)、向かって左から、少し育って分けつを始めた株、葉が五枚程度の株、葉が四枚のごく小さい株の三つを並べてみまして。

この小さな葉の先を、ペットのニワトリたちが丹念についばんでくれるのはいいのですが、かれらは株を引き抜いてはくれませぬ、クワなどで削っても、根元の部分から引きちぎれるだけで結局再生してしまうしぶとい雑草ですわね、根元でちぎれないように手で引き抜くのが確実なのでしょうが、なかなか骨の折れることですわね、数が多いだけに。

秋に、細いしなやかな穂を出したころ、穂を引き抜いてカンザシを作った思い出のある方がいらっしゃるかも。あたり一面この草の穂が広がると、夕日に映えて美しいものですわ。

画像三枚目は、スベリヒユ(スベリヒユ科スベリヒユ属、学名: Portulaca oleracea L.)、画像やや左上には少し育った株、その右と画像中央下のやや左よりには、双葉・本葉二枚を出したばかりのごく小さな株が。

山形県の人々はこのスベリヒユを「ひょう」と呼び、大切な食材として茹でておひたしや炒め物などにして食したり、乾燥保存しておいてお節にも入れるのだそうですわね。去年の夏あたり(?)、さるテレビ番組のあと話題になり、筆者もさっそく「菜園」のスベリヒユをいただいた記憶がありますが、今年も「菜園」のあちこちにしっかりと芽を出していまして。

これらはいくら削っても、抜いてもあとからあとから出てくるものですわね、「菜園」では、除草した草は全て空きウネに乗せておき、次回堆肥を作るときに材料として全て使ってしまいますが、この空きウネにのせておく、というのがなかなかいいようで、その下の土が格段に良くなるようですわ。

それにしても、毎日目を光らせていて、これらを含むありとあらゆる「雑草」をこれらぐらい小さなうちに除草できれば、美しい畑が出来上がるのでしょうねぇ、我が家の「趣味の菜園」ではとても無理な話でしょうが。

話変わって。

6/17に手元の容器に蒔いた白ゴマは、昨日あたりから発根が始まりまして。あまり大きくならないうちに…直根が真下に伸び、移植を嫌う作物のようなので…定植してしまった方が良さそうですが、少なくとも双葉が展開し、本葉が見え始めてから。過去に、長雨に当たって全滅した年があったような気がしますので、今後の空模様には注意しませぬと。

ライ麦の穂が黄色味を帯びてきていますが、刈り取りまでもう数日はかかりそうですわ。晴れた気温の高い日が一日でもあればすぐにも収穫できそうですが、一日伸ばしにしていると、ひとの背丈よりも高く伸びたライ麦の条間に植えてあるキュウリ・ニガウリ・ズッキーニにいつまでも充分な陽当たりの確保ができにくく、育ちに影響が出るのではないか、と。


我が家が当地へ引っ越してくる前から、ブラックベリーの木は我が家にあり、かれこれ10年来の付き合いになるのですが。

何年付き合っても、この木の「ヤマタノオロチぶり」には圧倒されますわ。

この木、冬の間に強剪定をして地上部をせいぜい20センチどまりに刈り込んでしまっても、暖かくなると枝やシュートを伸ばし、初夏に花が咲き始める頃には枝が一メートル近くも伸びてしまうのではないでしょうか。

その枝を放置すると、秋に葉を落とすころまでには数メートルに延び、そこから枝を何本も出し、枝が地面に着いたところから発根して新しい株ができ、地下に伸びた根からも発芽して株が育ち、しばしば重みで主幹の根元から折れ、あらゆる植物の上に覆いかぶさるように陣地を広げ…ヤマタノオロチぶりは、葉が落ちて枝がどう伸びているのかがわかるまでは手に負えなくなり、夏も終わりごろになると、筆者は毎年ブラックベリーを「管理」することを試合放棄してしまいます。

こうならないように、春から伸びた枝を今時分になるとつい剪定したくなりますわね、伸び放題に伸びた枝はこの先どこまで伸びるのかわかりませぬし、植えた場所によってはそろそろ通行の妨げになるような事態にもなっているかも知れませぬ。

が。

ブラックベリーの枝を切ると、つぼみがつかず、花が咲かず、当然実がならなくなってしまいます!

ブラックベリーの花は、枝の先々に咲くのですよ。

一枚目の画像は、長く伸びた枝の先端部分についた花房、つぼみがこの先一輪、また一輪と咲き、しばらく先には実が、毎日いくつかずつ最初は赤く、次いで濃い紫色にと熟していくものですわ。

この枝先を摘んだり切ったりすると、側枝…わき芽が伸びたものですわね…が伸び、その先端に花が咲くまで待たなくては。

どうしても伸びすぎて差し支えるような枝は、先を摘んだとしても側枝の先は伸びるに任せ、枝の先に花を咲かせることができるようにしてやらねば。

二枚目の画像は、我が家の「趣味の菜園」の角の、あまり手の行き届かないところで自由に枝を伸ばして開花し、実をつけ始めているブラックベリー。

手が行き届かないのは、画像やや右上に大きなツユクサの葉が伸びていることでもお判りですわね。

害虫が少ないなどともいわれますが、我が家のブラックベリーには、周囲の野菜などから移っていくのか少なくとも何種類かの葉を食べる虫…ドクガ、マメドクガ、シャクガの仲間、オトシブミ、アワフキムシ等々…がつきますわ、葉の裏にいることが多いので不用意に手を伸ばして実を収穫しようとして刺されないようご用心、などと。

このところ、「ブラックベリー 夏の剪定」などのキーワードで当「くーろのBLOG」がHITすることがありましたので、念のために。


午前中は外出し、帰宅すると何となく雨が降りそうな空模様で、「趣味の菜園」に出てみると、あちこちに手入れを待っているウネがあるのですが。

画像は、雨模様になった途端に茂り始めた雑草に半ば埋もれて、葉がずいぶん萎れてきたタマネギ。そろそろ雨の合間をみて採り入れませぬと。

今年のタマネギ、5月に雨が少なかったからかカッチリと締まった玉ばかりで、長持ちしそうですわ。

しばらく前から使う分だけ引き抜いて料理に使っておりますが、新タマネギは、他の季節では味わえない甘さが、何か別の野菜のようですわね。

一方、キャベツのウネは、ひとり生えしたアピオスや条間に植えたレタスともども育ち盛り。

キャベツが大きく育ってきたので、条間に植えたレタスが小さくなっておりましたりして。当初、春に植えるキャベツは、虫の巣のようになりはしないかと寒冷紗をかけておきましたが、途中で外してしまいまして。

思ったより害虫がつかないものだという気がしますが、目下結球部分は13センチぐらいあり、収穫はもう少し先ですわね。

ハクサイは時々開いてしまうものですが、キャベツは結球するといわれる通り、どの株も中心部分には小さな玉ができるのは少々驚きだったりしまして。

キャベツの育ちには、水が切れることよりもずっと陽当たりが大切なようですわ。陽がほかの株よりも陰るところに植わっている株は、極端に育ちが遅いようで、とにかく陽当たりのいい場所を選んで育てるものかも、などと。

芽の先を摘んで、鉢に植えつけておいた食用菊「もってのほか(延命楽)」をそろそろ「菜園」に植えつけてもよさそうですわ、鉢の底から根が見えてきましたので。

画像は、植え付ける場所の土を整備し、予定の場所に鉢を置いてみたところ。隣の小さなポットは、白い鉢に植えてある購入した挿し木苗の頂芽を挿し芽しておいたところ、発根していたのでポットに上げたもの。少し育ったらやや大きな鉢に植えて根周りを良くしてから定植しようかしら、などと。

一昨日に黒大豆の補植用に、四度目に水に浸しておいた豆の発根が始まったので植え付けることにし、今日は終わりにしようかしら、と。

古い種をありったけ蒔いておいたシュンギクが、キャベツと同じくあまり虫もつかずに折から雨模様の日が多くなってきた途端に、きれいな葉をぐんぐんと広げ始めまして。

二列に移植したニラの条間に蒔いたので、あるいはアブラムシ(アリマキ)がニラの臭いを嫌ってあまり寄って来ないのかも、などと。

まだあまり大きくないので、株の半分ほどのところで摘んで胡麻和えにしましたら家族に好評でしたわ、今後、腋芽が育ってきたら、順次摘んで頂けばいいのでしょうが、花が咲いてしまうかも。